地方の公立高校から医学部へ行くには

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勉強法

今回は地方の公立高校に通う高校生がどうしたら現役で医学部へ進学できるのか、医学部を目指すうえでの必要な心構え、医学部受験の具体的な戦略について解説していきたいと思います。

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地方の公立校は医学部受験に不利である

私は大都市圏ではなく、過疎化が進む地方の公立高校から現役で関東の国立大学の医学部へ進学しました。大学入学後、私のような地方公立出身者と首都圏中高一貫校出身者では医学部を目指す学習環境に大きな差があったことを実感しました。

その差としては大きく3つの要素が挙げられます。

1、進度の違い

 公立高校では高校入学後に高校の学習課程が始まります。数Ⅲまでの学習が終了するのは恐らく高3の夏休み前という学校がほとんどだと思います。物理の原子分野が終わるのは高3の11月ごろでしょうか。化学の高分子が終わるのも同じ時期であると思います。

 一方で中高一貫校では数学は高2で終了し高3の一年間は医学部の入試問題演習に充てている学校がほとんどです。物理、化学についても同様です。公立校の学生が夏休み、秋とまだ未習範囲の学習に明け暮れている中、中高一貫校の生徒は一年間医学部の過去問の演習に時間をかけているのですからその差は歴然です。

2、周囲の意識の差

 都内の中高一貫校では当然のように毎年東大二桁、医学部二桁という合格実績を出しています。そのため東大に進学するのは特殊なことではない、医学部に進学するのは手が届くところにある、という意識で学習しています。医学部を目指す生徒も多くいますからみんなで一緒に頑張ろうという雰囲気にもなりますよね。

 一方公立校では学年の最上位層でないとなかなか医学部進学はかないませんから周囲のレベルよりも自分を常に高めていかないといけません。

 また、部活動に所属している生徒の場合も中高一貫校と地方公立高校では引退の時期が異なる場合があります。首都圏の中高一貫校の中には、高2の秋に引退という高校がいくつもあります。一方で、地方公立高校は高3の夏休み前という学校が多いのではないでしょうか。この半年の差も大きいです。

3、学習環境

 大都市圏には河合塾、駿台、鉄緑会、東進特進、代ゼミと通える予備校も多くあります。生徒数も多く志望校が同じ医学部を目指す生徒と情報交換したり切磋琢磨できる環境にありますね。

 一方、私が住んでいたような地方では基本的には東進しかありませんでした。電車で2時間行けば駿台がありましたが通学時間を考えると現実的ではありません。 予備校については別の記事でも解説していますのでご覧ください。

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公立校から医学部へ行くには

それではこのような格差を踏まえたうえでどうしたら医学部へ進学できるのでしょうか。その鍵は医学部受験の特性に隠されています。

 医学部受験では共通テストで85~90%の得点率が求められます。さらに、二次試験でも一部の旧帝大医学部クラスを除けば得点率は70%以上が必要です。ここで大切なのが国立大学の医学部の問題の難易度です。

 多くの国立大学医学部が他学部との共通問題で入試を実施しています。そのため医学部と言っても問題の難易度は標準的なものが大半です。単科の医学部、具体的には福島県立医科大学、京都府立医科大学等の医学部では問題の難易度が上昇しますが、都道府県の名前がついている国立大学の医学部では問題はいたって良心的です。

つまり医学部受験で大切なのは基礎の徹底です。この徹底というのは生半可なものではありません。4STEPやハイスコープ、セミナー、センサーなどの基本の問題集を完璧にします。問題を見た瞬間に反射的に解けるレベルまでやりこむことが大切です。難しい問題に対しては進度の関係もあり首都圏の生徒には及びませんから基本問題を絶対に取りこぼさないというのが医学部受験の大切な戦略です。

 地方公立高校の生徒が医学部受験に勝利するためにはセンター試験、次年度からは共通テストとなりますが、まずはそこで90%の得点率を目指しましょう。

 次に大切なのが医学部受験の競争相手の意識です。自分の高校だけでは医学部を目指す仲間が多くはいないかもしれません。そんな時に持つべきなのは、常に首都圏の中高一貫校の医学部志望の生徒と戦っているという意識です。 勉強法については下の記事も参考にしてください。

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模試を受験する

 地方の生徒にとって大切なのが定期的に模試を受験することです。身近に医学部志望の競争相手がいないため、模試を受験することで常に医学部合格との距離を意識します。公立高校では恐らく進研模試を受験していると思います。この模試は共通テストを意識するレベルの模試ですので、河合模試、もしくは駿台模試を受験します。学校で受験できない場合は最寄りの予備校に申し込みましょう。

 模試を受験するうえで忘れてはならないのは医学部志望の浪人生の存在です。高2までの模試では浪人生が参加していませんので偏差値は高めに出る傾向にあります。場合によっては首都圏の進学校も受験していないことがあります。高3の全統模試が一つの目安となりますのでその模試に向けて学力を高めていきましょう。

 いかがだったでしょうか。現在高齢化が進む地方では医師不足といわれていますが、具体的には数が不足しているというよりも医師が人口の多い地域に集中し、医師の偏在化が問題となっています。この時代に地方公立高校出身者が日本の医療に寄与できる力は大きいと思います。この記事を見てくださった生徒さんとともに医学部を卒業し、日本の医療に貢献できる日を楽しみにしています。

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